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「柴三郎プログラム」キックオフシンポジウム、盛況に終了しました
平成24年10月4日(木)、「熊本発 基礎研究医養成」として採択された本プログラムについて、国民の皆様に広く知って頂くために、今回の講演会を開催致しました。またプログラム名の由来でもある、北里柴三郎博士について、医学研究にひたむきに邁進して来られた様子などを、北里研究所相談役の北里一郎先生よりご講演を賜り、盛会に終了いたしました。
まず、原田信志(熊本大学副学長)より、「このような名前を命名したことは誠に素晴らしく、本学と柴三郎先生との関わりを鑑みれば、まことにふさわしいネーミングである。」との開会の挨拶がありました。
次に、竹屋元裕(医学教育部長)より、「基礎研究医の不足や今後の医学教育への不安」を述べ、このたびの採択は九州で唯一であることについて、紹介しました。
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このあと、富澤一仁(柴三郎プログラム運営委員)より、本プログラムの申請を行うにあたる経緯、ならびにプログラムの内容について紹介しました。
医学論文数が2007年より減少傾向であり、医学部定員増や研修現場が自由に選べるようになったことによる「医療の崩壊」は改善されつつあるが、「医学の崩壊」の懸念があるということ。また、文部科学省もこのことについては問題視しており、今年度「医学・医療の高度化の基盤を担う基礎研究医の養成」事業を募集したこと。同事業に採択された「柴三郎プログラム」では、その内容は、学部3年生から学部6年生まで引き続き基礎研究を行い、博士課程進学においても1年次より卒後臨床研修を受けることができるということ。また、それらの研究を高校生の時からシームレスに経験することができるということなど、医学研究を志したい者にとっては、とてもメリットのある内容となっている、ということでした。
次に、文部科学省より、高本偉碩技術参与をお招きし、医学・医療教育の現状とこの度のプログラム採択における経緯について、ご紹介がございました。「本プログラムは、日本の医療教育における現状・課題に則した内容となっており、全国の大学で採択された中でも高い評価を得ています。」とのお言葉を頂戴いたしました。とても、ありがたいことです。また、「女性研究医の養成」についても力をいれるという内容が含まれていたことについても、高く評価されたとのことでした。
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次に、今回の特別講演となる、北里研究所相談役の北里一郎先生による講演が開催されました。北里先生は、北里柴三郎博士の孫として現在も医学研究に携わっておられます。今回は、その博士の終始一貫した生涯について、ご講演を賜りましたので、一部ご紹介いたします。
北里博士は、熊本大学の前身である「熊本医学校」に入学し、その後は東京医学校に入学。マンスフェルト先生の師事により、自分も将来は海外へ留学して細菌学の研究に従事したいと考えました。そのために内務省へ入庁し、念願のヨーロッパへ留学。そこで、病原微生物学研究の第一人者であったローベルト・コッホの師事により研究に励まれました。帰国し半年後、伝染病研究所に従事。生涯にわたって、予防医学の先駆者として牽引しておられました、という内容でした。一郎先生を始めて拝見したのですが、驚くほど柴三郎先生と似ていらっしゃいまして、まずそれに感激致しました。また、とても気さくな人柄で、楽しくお話して頂きまして、とても楽しいひとときを過ごすことができました。
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最後に、柴三郎先生の生まれ育った小国町より北里耕亮小国町長をお迎えし、北里先生の生い立ちならびに北里記念館についての紹介を賜りました。小国町では生家の一部、北里文庫や貴賓館が現存しているということで、柴三郎博士についてもっと身近に感じで欲しいという内容でご紹介がございました。
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今回のシンポジウムを通じ、「柴三郎プログラム」につきまして、皆様に広く・わかりやすく周知できたのではないかと思っております。小学生からご年配の方まで、たくさんの方々にお越しいただき、今回のシンポジウムが無事、開催できましたことを関係者の皆様を代表して御礼申し上げます。皆様のご協力、本当にありがとうございました。
「柴三郎Jr.の発掘」無事終了しました
平成24年8月30日(木)13時半より、本学医学部への進学者が多い県内の高校の生物部・科学部などに所属する高校生を対象に、「柴三郎Jr.の発掘」というタイトルで、本プログラムの説明会を開催致しました。
はじめに、竹屋元裕医学部長が挨拶をし、そのあと、柴三郎プログラム運営委員の富澤一仁教授が、本プログラムについて説明を行いました。「柴三郎プログラムで何をするか」、また「基礎医学研究の大切さ」について話をしました。
説明会のあとは、開講予定であるプログラム毎に分かれて、研究実践を行ってもらいました。初めて見る最新鋭の機材や研究を目の当たりした高校生。研究マインドに火がついたのではないでしょうか。(今回の実践テーマは以下の通り)
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~研究実践一覧~
・脳の顕微鏡見本を作って、実際に脳を観察してみよう!(形態構築学分野)
・糖尿病モデルハウスの血糖値を測ってみよう!(分子生理学分野)
・生きている脳の活動を眼で見る(知覚生理学分野)
・病気の成り立ちを探る病理学(細胞病理学分野)
・がん、生活習慣病治療法開発の最先端研究(分子遺伝学分野)
・温泉療法の効果の科学的検証(微生物学分野)
・ヒトips細胞を利用して癌を治す!(免疫識別学分野)
・自身の体質と生活習慣を知って病気を予防する
~お酒を飲める人と飲めない人の違い~(公衆衛生学分野)
・ips細胞って何がすごいの?(幹細胞誘導分野)
・膵臓の発生と再生~ES細胞から膵臓β細胞を作る~(多機能幹細胞分野)
・エイズウィルスへの挑戦!(エイズ学Ⅶ分野)
・血液中の癌細胞をつかまえよう!(消化器外科分野)
・脳の血管を吻合しよう!(脳神経外科分野)
柴三郎プログラムのキックオフシンポジウム開催!
市民、県民ならびに国民の皆様に柴三郎プログラムにつきまして周知することを目的といたしまして、平成24年10月4日(木)15:30〜18:15にキックオフシンポジウムを開催いたします。シンポジウムでは、柴三郎プログラムの目的はなにか、どのような人材育成を行うのか、本プログラムが国民の皆様にどのような恩恵をもたらすのかなど本プログラムの紹介をいたします。
また基調・特別講演といたしまして、柴三郎博士の孫にあたられます北里一郎先生(北里研究所相談役)、文部科学省の高本偉碩技術参与、さらに柴三郎先生の郷土・小国町の北里耕亮町長にご講演いただきます。柴三郎先生の貴重なエピソードなどを拝聴できると思います。
参加費は無料ですので、ふるってご参加ください。
プログラム内容はこちら!
http://www.shibasaburo-kumamoto.jp/wp-content/uploads/program.pdf
日時:平成24年10月4日(木)15:30~18:15
場所:熊本大学本荘キャンパス・総合研究棟3階講習室(熊本市中央区本荘1−1−1)
*医学部附属病院のあるキャンパスです。
アクセスマップ→ http://www.medphas.kumamoto-u.ac.jp/map/index.html
本荘地区構内図はこちら!
http://www.shibasaburo-kumamoto.jp/wp-content/uploads//koushusitu.pdf
対象:どなたでも 100名
参加費:無料
申込方法:電話、ファックス、E-mail、下記HP申し込みフォームにて受け付けております。①代表者の〒住所、②参加者全員の氏名(フリガナ)・年齢、代表者の電話番号をご記入の上、ご連絡下さい。
熊本大学大学院医学教育部 柴三郎プログラム事務局
電話:096-373-5051
Fax :096-373-5052
E-mail:info@shibasaburo-kumamoto.jp
HP:http://shibasaburo-kumamoto.jp/
申込期限:平成24年9月21日(金)17:00まで
*上記日程より前でも定員(100人)になり次第、締切となります。
*参加者の方には追って案内状を送付します。
*電話受付は平日の9:00〜17:00となっております。
*個人情報は案内状送付のみに使用します。
ポスターはこちら!
http://www.shibasaburo-kumamoto.jp/wp-content/uploads/poster.pdf
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