産科婦人科学分野のラボツアーにお邪魔いたしました

2015-10-15

今回は、産科婦人科学分野のラボツアーにお邪魔致しました!
まず片渕秀隆教授よりイントロダクションとして、「医学生は医学の勉強だけでは駄目で、6年間で幅広い知識を得ていく事が大事である。臨床医の場合は、患者一人一人に対しての治療だが、基礎研究医は無限の対象者をターゲットとしているので頑張って頂きたい。」とのお言葉いただきました。続きまして、産科婦人科学における現在の研究内容について、ご紹介いただきました。

1つ目は、坂口医局長より周産期医療について」のお話がありました。妊婦健診を利用したコホート調査、また歯周病と早産との関係についての調査・研究を行っているとのこと。2つ目は、生殖内分泌研究室について岡村先生より、不妊治療についてのお話がありました。妊娠が成立するまでには様々な因子が関与しているということで、それらの過程において障害となる因子を病理学的に研究なさっているとのこと。

次に、腫瘍内分泌研究室の山口先生よりホルモンと腫瘍との関係について、マウスや細胞株、患者さんの検体を使って研究を行っているとのこと。卵巣を取ったマウスを閉経状態にし、子宮内膜にどのような影響を及ぼすかの研究や、プロラクチンと子宮内膜癌との関係について、研究を行っているとのことでした。また、卵巣癌幹細胞を標的とした治療法の研究についても、坂口医局長よりご紹介がございました。

最後に、臨床形態研究室の高石先生より、研究内容についてお話いただきました。こちらのグループでは、癌が育ち難くする環境を作る研究を行っており、その治療薬を開発する研究を行っているとのこと。天然由来のものから、新規治療薬(免疫上げる薬)を作る研究を行っておられました。

研究内容の説明が終わった後は、2つのグループに分かれて実験室の見学や顕微鏡観察を行いました。まず1つ目は、セルソーターという装置の取り扱い方法についてご説明頂きました。次に、卵巣癌細胞を顕微鏡で覗いて、学生自身に正常な細胞と癌細胞を見分けることができるか、挑戦していただきました。

今回も貴重な経験が多く、大変印象に残った様子でした。
ご協力頂きました産科婦人科学分野の皆様方、ありがとうございました!

 

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