UCLA夏期研修セミナーの感想を一部抜粋にて掲載いたします

2015-09-16

平成27年8月6日~9月3日に行われました、UCLA夏期研修セミナーの感想をいただいておりますので、その一部をご紹介いたします。

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アメリカと日本の医療の違いを目の当たりにできたのは良い体験だったと思う。アメリカでは医療はサービスと言うより、ビジネスの色が濃いように思われる。しかしそうなると、州のお金で運営されている州立病院などは、どうなるのだろうかと思った。税金を払ってはいるが、お金が無い人は大学病院に掛かることはできないのだろうかと疑問に思った。日本では一定レベルの医療を受けられるのは普通だがアメリカではそうではないことも知った。今回の経験を通じ、一度は海外の病院で研修を受けるのも良いかもしれないと思った。

また、最新医学セミナーで講義をしてくださる先生方は、留学経験があったり英語で論文を書いたりなど、英語はできて当たり前といった感じで、英語に苦手意識を持っていた私は、焦りと英語の勉強に対して義務感を持っていた。しかしこのプログラムを通して、英語を身に付けることに対し、前向きに捉えることができるようになり、とても貴重な体験をしました。ありがとうございました。(医学科1年 K・Tさん)

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チェン教授による講演やCNSIでは、とても説明が細かく丁寧であった。CNSI内では、特殊な顕微鏡が用いられており、免疫システムに対応する細菌に対し、ナノ粒子を取り込ませることで細菌を殺すという新しい手法による治療をしていた。この手法では細菌が免疫システムに対応しても関係なく治療できる。タグを付けて特定の組織を光らせる技術、レセプターに合う物質をどうやって作るかという話は興味深く、研究医という道も面白いと感じた。

私個人が、この研修で得た教訓は、「行動しなければ何も得られない」ということだ。研修が1週間ほど経過した時、私は思っていたほど外国人と交流できてないと気が付いた。最初は、プログラムの内容のせいだと愚痴を言っていたが、その後は自分から行動しなければ何も得られないということを感じ、それからは積極的に行動することで自分にプラスとなった。今回の研修で、いろいろなものを身に付けられたので、また機会があれば留学したい。(医学科1年 K・Mさん)

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ナノサイエンス・ナノテクノロジーに関する講義について、PET(陽電子放射断層撮影)の発明者の話を拝聴することができたのが印象的であり、非常に刺激を受けた。ナノサイエンスの有用性について、あらゆる領域における可能性が紹介されたが、医療分野においては標的とした特定の組織に薬物の到達性を高めるドラッグデリバリーシステムや耐性菌を出さない抗生物質の研究などの話があった。

また、CNSIやロナルド・レーガン医療センターでは、実際に先端的な技術を扱う人物と接したり、設備および施設に足を踏み入れたりしたことは、自分の中で今後への想像力が培われたと感じる。遠くかけ離れたほどの高度な技術や専門の知識に対して現実感を持って接することは、今後の目標設定に関わることであり、モチベーション維持のために有意義だったと思う。

本研修においては、自分はリーダーという役割も拝命していた。滞在中のトラブルを避けるために、常に同行メンバーの様子に気を配った。その結果、現地の人々と関わる密度が高まり貴重な経験を積む事となった。今回の研修において陰に陽に、お世話をして頂いた皆さんに対しまして、この場をお借りして御礼申し上げます。(医学科3年 K・Uさん)

 

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