Archive for 2015
SSH指定の県内高校生による体験実習が行われました
平成27年12月5日(土)、本学において高大連携事業の一環としてSSH指定の県内高校生による体験実習が開催されました。柴三郎プログラムもこのSSH体験学習講座には、毎年ご協力させて頂いております。
医学部医学科からの提供した講座といたしまして、糖尿病についての講義と糖尿病モデルマウスの血糖値測定などを行いました。また、せっかくの機会でしたので「柴三郎Jr.の発掘プログラム」についても、ご紹介いたしました。今後の進路選択の参考になれば幸いです。
平成28年度熊本大学医学部附属病院群合同説明会を開催します
熊大病院群卒後臨床研修プログラムにマッチングした方へ、平成27年12月6日(日)に標記説明会を開催します。この説明会では、研修医採用予定者向けに、柴三郎プログラムについてもご説明する機会を設けさせて頂いております。皆様のご参加をお待ちしております。
日 時: 平成27年12月6日(日)13:00~ (3時間程度予定)
場 所:熊本大学医学総合研究棟3階 講習室
内 容:
熊本大学医学部附属病院総合臨床研修センター長 挨拶
(熊大病院総合臨床研修センター長 向山 政志)
説明会の概要及び資料の説明
(熊大病院総合臨床研修センター副センター長 石河 隆敏)
各施設による特徴及び研修内容の紹介
各ブースでの説明・質疑応答
平成27年度 医学科学生研究活動支援制度の募集について
各分野で研究を実践している医学科学生で柴三郎プログラムに興味を持ち、将来医学研究医を目指している学生に対し、学会発表や共同研究機関での共同 研究実施などに係る旅費・滞在費ならびに論文発表に係る英語校正費を支援致します。(支援を受けたい方は必ず、出発予定の2週間前までに申請をお願いしま す)
詳細につきましては、募集要項をお読み下さい。なお、申請書につきましては本HPトップのダウンロードページに掲載しておりますので、適宜お取り寄せ願います。
なお、申請につきましては、あらかじめ出発予定日の2週間前までに、柴三郎プログラムへ申請書の提出をお願い致します。何卒、よろしくお願い致します。
産科婦人科学分野のラボツアーにお邪魔いたしました
今回は、産科婦人科学分野のラボツアーにお邪魔致しました!
まず片渕秀隆教授よりイントロダクションとして、「医学生は医学の勉強だけでは駄目で、6年間で幅広い知識を得ていく事が大事である。臨床医の場合は、患者一人一人に対しての治療だが、基礎研究医は無限の対象者をターゲットとしているので頑張って頂きたい。」とのお言葉いただきました。続きまして、産科婦人科学における現在の研究内容について、ご紹介いただきました。
1つ目は、坂口医局長より周産期医療について」のお話がありました。妊婦健診を利用したコホート調査、また歯周病と早産との関係についての調査・研究を行っているとのこと。2つ目は、生殖内分泌研究室について岡村先生より、不妊治療についてのお話がありました。妊娠が成立するまでには様々な因子が関与しているということで、それらの過程において障害となる因子を病理学的に研究なさっているとのこと。
次に、腫瘍内分泌研究室の山口先生よりホルモンと腫瘍との関係について、マウスや細胞株、患者さんの検体を使って研究を行っているとのこと。卵巣を取ったマウスを閉経状態にし、子宮内膜にどのような影響を及ぼすかの研究や、プロラクチンと子宮内膜癌との関係について、研究を行っているとのことでした。また、卵巣癌幹細胞を標的とした治療法の研究についても、坂口医局長よりご紹介がございました。
最後に、臨床形態研究室の高石先生より、研究内容についてお話いただきました。こちらのグループでは、癌が育ち難くする環境を作る研究を行っており、その治療薬を開発する研究を行っているとのこと。天然由来のものから、新規治療薬(免疫上げる薬)を作る研究を行っておられました。
研究内容の説明が終わった後は、2つのグループに分かれて実験室の見学や顕微鏡観察を行いました。まず1つ目は、セルソーターという装置の取り扱い方法についてご説明頂きました。次に、卵巣癌細胞を顕微鏡で覗いて、学生自身に正常な細胞と癌細胞を見分けることができるか、挑戦していただきました。
今回も貴重な経験が多く、大変印象に残った様子でした。
ご協力頂きました産科婦人科学分野の皆様方、ありがとうございました!
エイズ治療薬発明の満屋裕明先生の特集が放送されます(NHK総合にて)
本日10月8日(木)午後10時よりNHK総合テレビジョンにおいて、本学医学部 教授である 満屋裕明(みつや ひろあき)先生の特集が放送されます。今から約30年前、当時は不可能と思われていたエイズ治療薬を世界で初めて発見した満屋先生。ノーベル賞候補とまで囁かれております満屋教授の発見に至るまでの苦労と半生が描かれています。是非、ご覧くださいませ。
NHK総合:2015年10月8日(木) 午後10:00~午後10:50(50分)
番組タイトル 「Dr.MITSUYA~世界初のエイズ治療薬を発見した男~」
番組ホームぺージ:http://www4.nhk.or.jp/P3715/#block_schedule_1
医学科1年生のためのラボツアー(後期)が始まりました
医学部医学科1年生のためのラボツアーの後期分がスタートいたしました。今回は病態生化学分野にお伺いいたしております。
まずは、現代の日本人に多い「糖尿病」についてお話頂き、そのあとに研究内容について説明がありました。糖尿病には2型糖尿病の他に、単一遺伝子による糖尿病(MODY)というものがあり、MODY3がなぜ起こるのか、現病歴のある家系図のケースを拝見しながら、実状をご説明いただきました。
次に、サーチェイン遺伝子およびSIRT7の研究について、ご説明いただきました。SIRT遺伝子は、線虫には1種類しかないがヒトには7種類あり、その中のSIRT7においては持ってない方が脂肪肝になりにくいとのこと。また、将来的には脂肪肝の患者が増加しているので、SIRT7の阻害する薬の開発が重要になるだろうというお話をお聞きしました。
最後に、病態生理学教室の先生方や大学院生より、研究室の見学を行っていただいたり、マウスの解剖手技をご教示いただき、大変有意義なラボツアーとなりました。
ご協力頂きました病態生化学分野の皆様方、お世話になりました!
柴三郎プログラム便りvol.5が完成しました
熊本大学基金内に創設されました、「柴三郎プログラム基金」へご寄付を頂きました方々に、本プログラムの活動内容や近況報告、寄付金の収支について年2回(半年に一度)、「柴三郎プログラム便り」を発送することといたしております。今年上半期の活動報告や、今後の活動予定などが掲載されております。寄付を募って頂きました皆様への心ばかりの御礼ですが、本プログラムの活動の様子が垣間見ることが出来れば、幸いに存じます。
今後とも、「柴三郎プログラム」を宜しくお願い致します。
UCLA夏期研修セミナーの感想を一部抜粋にて掲載いたします
平成27年8月6日~9月3日に行われました、UCLA夏期研修セミナーの感想をいただいておりますので、その一部をご紹介いたします。
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アメリカと日本の医療の違いを目の当たりにできたのは良い体験だったと思う。アメリカでは医療はサービスと言うより、ビジネスの色が濃いように思われる。しかしそうなると、州のお金で運営されている州立病院などは、どうなるのだろうかと思った。税金を払ってはいるが、お金が無い人は大学病院に掛かることはできないのだろうかと疑問に思った。日本では一定レベルの医療を受けられるのは普通だがアメリカではそうではないことも知った。今回の経験を通じ、一度は海外の病院で研修を受けるのも良いかもしれないと思った。
また、最新医学セミナーで講義をしてくださる先生方は、留学経験があったり英語で論文を書いたりなど、英語はできて当たり前といった感じで、英語に苦手意識を持っていた私は、焦りと英語の勉強に対して義務感を持っていた。しかしこのプログラムを通して、英語を身に付けることに対し、前向きに捉えることができるようになり、とても貴重な体験をしました。ありがとうございました。(医学科1年 K・Tさん)
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チェン教授による講演やCNSIでは、とても説明が細かく丁寧であった。CNSI内では、特殊な顕微鏡が用いられており、免疫システムに対応する細菌に対し、ナノ粒子を取り込ませることで細菌を殺すという新しい手法による治療をしていた。この手法では細菌が免疫システムに対応しても関係なく治療できる。タグを付けて特定の組織を光らせる技術、レセプターに合う物質をどうやって作るかという話は興味深く、研究医という道も面白いと感じた。
私個人が、この研修で得た教訓は、「行動しなければ何も得られない」ということだ。研修が1週間ほど経過した時、私は思っていたほど外国人と交流できてないと気が付いた。最初は、プログラムの内容のせいだと愚痴を言っていたが、その後は自分から行動しなければ何も得られないということを感じ、それからは積極的に行動することで自分にプラスとなった。今回の研修で、いろいろなものを身に付けられたので、また機会があれば留学したい。(医学科1年 K・Mさん)
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ナノサイエンス・ナノテクノロジーに関する講義について、PET(陽電子放射断層撮影)の発明者の話を拝聴することができたのが印象的であり、非常に刺激を受けた。ナノサイエンスの有用性について、あらゆる領域における可能性が紹介されたが、医療分野においては標的とした特定の組織に薬物の到達性を高めるドラッグデリバリーシステムや耐性菌を出さない抗生物質の研究などの話があった。
また、CNSIやロナルド・レーガン医療センターでは、実際に先端的な技術を扱う人物と接したり、設備および施設に足を踏み入れたりしたことは、自分の中で今後への想像力が培われたと感じる。遠くかけ離れたほどの高度な技術や専門の知識に対して現実感を持って接することは、今後の目標設定に関わることであり、モチベーション維持のために有意義だったと思う。
本研修においては、自分はリーダーという役割も拝命していた。滞在中のトラブルを避けるために、常に同行メンバーの様子に気を配った。その結果、現地の人々と関わる密度が高まり貴重な経験を積む事となった。今回の研修において陰に陽に、お世話をして頂いた皆さんに対しまして、この場をお借りして御礼申し上げます。(医学科3年 K・Uさん)
高校生Jr.の発掘プログラム説明会が終了しました
平成27年8月7日(金)熊本大学本荘地区にて、医学部医学科オープンキャンパスが開催されました。まず、13時より医学科説明および研究棟見学が行われたのち、15時半からは当プログラムによる「高校生Jr.の発掘説明会」を行いました。
「高校生Jrの発掘プログラム」とは、放課後や休日などに大学の研究室でないと研究ができそうにない高度な研究を行いたいという希望者より直接ご連絡をして頂きまして、各自の都合の良い日に自主的に研究に来ていただくプログラムです。通常は個別に説明を行っておりますが、今回はオープンキャンパスに併せて説明会および体験会を行いました。
今回は講義室に集合したのち、そのまま基礎医学研究棟に移動致しまして、研究室の見学・説明およびマウスの解剖体験を行って頂きました。
熊本では連日、高温注意報が発令されておりましたので心配しておりましたが、無事に終了することができました。今回の説明会を通して、柴三郎プログラムに少しでも興味を持って頂ければ幸いです。
高校生Jr.の発掘プログラム説明会を開催いたします
平成27年8月7日(金)熊本大学オープンキャンパスが開催されます。それに併せて、今回も「高校生Jr.の発掘プログラム説明会」を開催いたします。開催日時・開催場所は以下の通りです。
「柴三郎プログラムって何だ?」、「ちょっと気になるし、時間の都合も付きそうだな。」という高校生諸君!是非お立ち寄り下さいませ。お待ちしております。
開催日時:平成27年8月7日(金)15:30~17:00 ※1時間程度で終了の予定
開催場所:熊本大学本荘キャンパス医学教育図書棟3F第1講義室
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