柴三郎プログラム:熊本発 基礎研究医養成 中間成果報告会が無事終了

2015-02-17

平成27年2月12日(木)14時半より、熊本大学本荘キャンパス臨床医学教育研究センター1F奥窪記念ホールにおいて、「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成 柴三郎プログラム:熊本発 基礎研究医養成 中間成果報告会」を開催致しました。

竹屋元裕 生命科学研究部長の開会の挨拶の後、文部科学省高等教育局医学教育課の竹本浩伸係長より研究医養成に関する現状、H27年度より適用予定の医師臨床研修制度の見直しについて、および今後の大学院教育の在り方について、ご講演頂きました。

続きまして、富澤一仁 柴三郎プログラム運営委員より、これまでの柴三郎プログラムの取組について報告が行われました。高校生Jrの発掘・プレ柴三郎・柴三郎のそれぞれのコースの活動・支援内容およびそれらの成果について報告をいたしました。また、事業終了後の取り組みについても、紹介しました。

次に、実際に各コースへ入学致しました学生たちによる発表を行いました。

柴三郎プログラム第1期生である増田翔太さんより、志望理由や卒後臨床研究と大学院生活の両立について紹介があり、感想を述べました。二人目は、プレ柴三郎プログラムから来年度、柴三郎プログラムへ入学予定である竹屋裕斗さんが発表しました。元来より、基礎研究に興味があったということで、迷わず進学を決めたとのこと。在籍時の研究内容および今後の目標について紹介がありました。最後に、今年度プレ柴三郎へ入学致しました永芳 友さんより、現在の研究内容について説明が行われました。

休憩を挟みまして、今回お招き致しました外部評価委員、柴三郎プログラム運営委員および学生代表による、パネルディスカッションを行いました。

「初めから基礎研究をさせるというのではなく、基本的な手技は医学科学生の時代に身に付けると良いが、本格的な研究は臨床実習が終わった後での経験を元に疑問を持った後でも良いのでは?」「初期臨床研修の場は、技術習得の練習の場としてだけではなく、研究行為としての疑問を持つ場としても経験を積んで貰いたい。」「現在の学生には、もっと積極的に研究に関する教育や研究の場を与えた方が良い。」などと言った意見がありました。

基礎と臨床は分けてはいけない。垣根を越えて研究を続けて行くことが大事。そのためには、場を与えてあげないと繋がりも出来ない。そういった意味で、柴三郎プログラムという教育プログラムは貴重で有益であり、今後も継続していく事が望まれる、といった内容でご意見が纏まりました。

今後もこれらの意見を参考に、引き続き柴三郎プログラムを永続させていく事が出来れば幸いです。皆様のご協力、よろしくお願い申し上げます。

 

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